
アルビレックス新潟所属DF稲村隼翔には、日本代表MF旗手怜央やFW前田大然ら擁するスコットランド1部セルティック移籍の可能性が浮上。現地メディアが同選手の意向を報じている。
稲村の去就を巡っては、英紙『ヘラルド』が6月15日にセルティックが同選手の獲得に動いている可能性を報道。「サプライズ補強」として大々的に伝えている。ただ一方で、稲村は21日に行われる明治安田J1リーグのアビスパ福岡戦に集中していることを強調。すでに欧州クラブから正式オファーが届いているというが、移籍の可能性についてはクラブに任せる意向を示したという。
そんななか、英メディア『スカイスポーツ』は6月20日にセルティックの補強戦略を特集。DFグレッグ・テイラーに退団の可能性があるなど、守備陣の選手層の薄さを指摘した上で、加入の可能性が報じられている稲村の現状について「彼はセルティック移籍を熱望。契約交渉を行っている」と伝えている。それだけに、交渉成立の可能性は新潟の出方次第とみられる。
セルティックは前田の活躍もあり、2024/25シーズンのスコットランド1部リーグを制覇。依然としてスコットランド屈指の強豪クラブであるが、テイラーにギリシャ1部PAOK移籍の可能性が浮上しており、退団の場合は左サイドバックを本職とするDFキーラン・ティアニーのバックアッパーが不在となる。また、左センターバックのポジションを本職としている選手はDFリアム・スケールズのみ。2つのポジションをこなせる稲村は、同クラブの補強ポイントに合致する。
現在23歳の稲村は、FC東京の下部組織出身。前橋育英高校、東洋大学を経て、2023年6月に2025シーズンからの新潟加入が内定すると、特別指定選手時代の2024シーズンにJ1リーグ戦で12試合、YBCルヴァンカップで7試合に出場。ルヴァン杯決勝の名古屋グランパス戦でフル出場するなど、J1屈指の大卒有望株として存在感を発揮している。