続けてのヒットも彼。同サイズを取り込む。ビギナーズラックか天性の素質か。

潮流が激変する海
そんなことを考えていると、じゃばじゃばという音が聞こえてきた。何かと思ってみると、浮かんでいるブイが流れに押されて大きく傾いている。川の中につながれたウキのように、傾いたブイに潮流が当たり波立っている音だったのだ。
「潮飛んどるな~」と船長。何度もこのエリアに来ているが、ここまでぶっ飛んだ潮はそうそう見たことがない。事実風はほとんどないのに、船の流れる速度がハンパないのだ。
ここでタイラバを100gに変更。出口さんも同じようにシンカーを交換していた。水深は30mそこそこだが、ラインは50m以上出されている。あまり流すと回収が大変なので、適当なところで回収して落とし直す。

45cmの良型マダイ登場
ここで隣から軽快なドラグ音。見ると、出口名人がしてやったり顔でやり取りしている。見ていると60cmは超えているんじゃ……と思うほどラインが引き出されている。
やがて浮いてきたのは……あれ?思ったより小さい。それでも45cmはある良型だ。潮が飛んでいるせいで、サイズ以上の引きと重量感になったようだ。

筆者も35cmのマダイを手中
私はというと、毎度おなじみのショートバイトに悩む時間。ガガンッときて外れて、ガンッときてぽろり。こんなことが3回続いた後、ようやくしっかりフッキング。サイズ以上の引きを堪能させてくれたのは、やはり35cmほどの超美形マダイだった。
だがその後さらに潮は速さを増し、100gでも3回底取りするのが限界に。ここで船長がポイント移動を告げた。
