内田篤人氏 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズOBの内田篤人氏が、浦和レッズ参戦のFIFAクラブワールドカップにおける新たな取り組みに関心。Jリーグ公式戦での導入を再三にわたり求めているという。

 インターネット動画配信サービス『DAZN』で6月19日に配信開始の「内田篤人のフットボールタイム」では、浦和戦を含むクラブW杯全試合で審判員にボディカメラが装着されていることが話題に。この取り組みの目的には、迫力ある映像によるコンテンツのさらなる充実の他に、審判員に対する指導があるという。

 このFIFAによる施策を受けて、内田氏は「スピード感が凄い」とカメラ映像を見た時の感想を述べると、「会議で『Jリーグでもこれ(審判のボディカメラ装着)はできないんですか』という話を、かなり前からしている」とコメント。「パス回しの邪魔になってはいけないけど、ちゃんと見ないといけない。副審との兼ね合いで動くというのもある」などと、主審のポジショニングの難しさにも言及している。

 主審のボディカメラ装着は、クラブW杯開幕前も話題に。「FIFAクラブW杯開幕特番 : やべっちスタジアム×内田篤人のFOOTBALL TIME」でクローズアップされた際、内田氏はJリーグ特任理事という立場のもと、Jリーグに同施策の導入を求めたことを明かすと、タレントの矢部浩之氏は「近い未来、そうなるんじゃない」と反応。これに内田氏は「(クラブW杯での)お試しで認められたら、アップデートされるかも」と述べていた。

 VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の導入、審判交流プログラムの実施など、審判員のレベル向上を目指しているJリーグ。ボディカメラの導入となれば、VARと同じく多額の費用がかかるとみられるが、カメラの映像をもとにした審判員への指導により、誤審の再発防止など、日本人審判員のさらなる改善が見込まれる。