名古屋グランパス 写真:Getty Images

 名古屋グランパスはブラジル1部フルミネンセからFWレレを期限付き移籍で獲得も、同選手の入団会見は延期。公式戦でプレーできない可能性も取りざたされる中、海外のデータアナリストが日本サッカー界に苦言を呈している。

 レレはフルミネンセ在籍時の2025年1,2月にリオデジャネイロ州選手権でプレー。4月にセアラーSCへ期限付き移籍し、ブラジルブラジル1部リーグ戦7試合に出場。6月にセアラーSCへの期限付き移籍を打ち切り、フルミネンセから名古屋へ加入している。

 ただ、FIFA(国際サッカー連盟)は選手のシーズン中の移籍に関して、登録自体は最大3クラブであるものの、その期間は2クラブでしか公式戦に出場できないという規定を定めている。名古屋はリオデジャネイロ州選手権がFIFAの認める公式戦に該当しないという認識を持っているが、入団会見当日(18日)までにFIFAからの最終的な承認の回答がきていないことを明かしている。

 この一件を受けて、ポルトガル人のサッカーデータアナリストであるジョアン・ミゲル氏は、Xで「日本のサッカークラブの運営はとても奇妙だ」と切り出すと、Jリーグクラブの移籍交渉について「(日本のクラブは)代理人主導のビジネス(特に外国人選手)のみで選手を獲得している」「テクニカルダイレクターは選手登録のルールすら知らない(サンフレッチェ広島を見れば分かる)」と指摘。「彼らはもっとうまくやれたはずだ」と綴っている。

 ミゲル氏が指摘した広島の件は、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)準々決勝での没収試合とみられる。広島は3月5日にエディオンピースウイング広島で行われたACL2準々決勝第1戦で勝利も、出場資格のない元U23フランス代表FWヴァレール・ジェルマンが後半途中からプレー。0-3と敗戦扱いとなると、第2戦で3点差をひっくり返すことができず、ベスト8という結果に終わった。