ヤン・マテウス 写真:Getty Images

 J1最下位の横浜F・マリノスに所属するブラジル人FWヤン・マテウスには、鹿島アントラーズ移籍の可能性が取りざたされているが、海外クラブも同選手の獲得に乗り出している模様。本人は先日、自身の去就に言及していた。

 ブラジル『UOL』が6月19日に伝えたところによると、FIFAクラブワールドカップ参戦のUAE1部アル・アインと鹿島がヤン・マテウスの争奪戦を展開。「アル・アインはヤン・マテウスの獲得に向けて協議」「鹿島もヤン・マテウスの獲得交渉を開始」と伝えているが、オファーの内容には触れていない。また、同選手と横浜FMの契約内容について「契約期間は2025年末まで」としている。

 一方で本人は2025年4月、ブラジル『ランセ』のインタビューに対応。「近い将来、ブラジルに戻ることを考えているんだ。今でもコパ・リベルタドーレスやブラジル1部リーグでプレーしたいと思っている」などと、母国復帰への思いを語ったほか、「UEFAチャンピオンズリーグでプレーしたり、ブラジル代表の一員としてピッチに立つことが夢」と胸の内を明かしている。

 ヤン・マテウスはブラジルやポルトガル国内クラブを経て、2022年夏から横浜FMでプレー。2023シーズンにJ1リーグ戦で6ゴール11アシストと、攻撃陣の主力選手として活躍しており、2025シーズンはここまでリーグ戦17試合の出場で4ゴール2アシストを挙げている。

 争奪戦の可能性が報じられているヤン・マテウスだが、代理人には移籍金を吊り上げたり、鹿島からより好条件のオファーを引き出す狙いがあるかもしれない。