
名古屋グランパスは先日、DF宮大樹を北海道コンサドーレ札幌へ期限付き移籍により放出。現在、韓国1部大田ハナシチズンへ期限付き移籍中の韓国代表DFハ・チャンレを復帰させる可能性が報じられていたが、元ガンバ大阪所属DFクォン・ギョンウォンの去就が影響を与えそうだ。
大田ハナシチズンの補強計画を巡っては、名古屋から期限付き移籍契約の早期打ち切りによるハ・チャンレの放出を要請された一方、同選手にかわるセンターバックとしてクォン・ギョンウォンの獲得を目指していると、現地ジャーナリストが報じていた。
そのクォン・ギョンウォンは、2024/25シーズン限りでUAE1部ホール・ファカン・クラブを退団。韓国『スポーツソウル』が19日に伝えたところによると、同選手には韓国国内の複数クラブが関心を寄せていたものの、韓国1部FC安養への移籍が決定的に。関係者の話として「交渉は最終局面だ。本人も安養を新天地に選んでいる」と伝えている。
これらの報道内容を踏まえると、大田ハナシチズンはクォン・ギョンウォンの獲得に失敗した模様。ハ・チャンレの放出という名古屋からの要請に応じない可能性も考えられるだけに、名古屋の守備陣の台所事情にも影響が出そうだ。
現在30歳のハ・チャンレは、韓国1部・浦項スティーラーズ在籍時の2023年、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の浦和レッズ戦での活躍により注目を集めると、2023シーズン終了後に浦項から名古屋へ移籍。来日1年目の2024シーズンはJ1リーグ戦20試合にスタメン出場も、8月以降は出場機会を大幅に減らしたこともあり、大田へ加入。2025シーズンは韓国1部リーグ戦で13試合に出場している。
クォン・ギョンウォンは中国・天津天海や韓国1部・全北現代などを経て、2022年にG大阪へ加入。同年のカタールW杯でプレーするなど代表での実績を積み重ねたが、慢性的なコンディション不良に悩まされ、2023シーズンのJ1リーグ戦で18試合のスタメン出場に。2年でG大阪を退団した後は、水原FCやホール・ファカン・クラブに在籍。2024/25シーズンのUAE1部リーグ戦では22試合の出場で1ゴールを挙げていた。