ある航空会社が何気なく投稿した一本の広告が、数ヶ月後に起きた大惨事を不気味なほど正確に「予言」していたとしてネット上を震撼させている。偶然の一致にしてはあまりにも出来過ぎたその内容に、多くの人々が言葉を失っているという。

ライアンエアーの奇妙な広告「運命の11A席」

 問題となっているのは、格安航空会社ライアンエアーが事故の数ヶ月前(2月)に公式Instagramに投稿した動画広告だ。

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 動画には一人の男性が飛行機の座席「11A」で、さも大当たりを引いたかのように喜んで踊る様子が映し出されている。そして画面には、「POV(あなたの視点) – 間違って11A席を予約しちゃった時」というテキストが添えられている。当時は、単なるユーモラスな広告としか見られていなかった。しかし、この広告は後に、全く異なる意味を持つことになる。

241人が犠牲になった悲劇と「奇跡の生存者」

 広告の投稿から数ヶ月後、インドで悲劇が起きた。インドのアーメダバードで、ロンドンに向かっていたエア・インディアの旅客機が離陸直後に医療センターに墜落。乗客乗員242人のうち、241人が死亡するという大惨事となった。

 炎上する機体から、誰もが生存を絶望視した。しかし、そこには一人の奇跡がいた。英国籍のヴィシュワシュ・クマール・ラメシュ氏が、ほぼ唯一の生存者として地獄のような惨状から生還したのだ。

 そして、世界が驚愕したのは彼の座っていた席だった。搭乗記録によれば、彼が座っていたのは、あのライアンエアーの広告で「幸運の席」として描かれていた「11A」だったのである。

 この11Aの座席は先日TOCANAでも取り上げたように、1998年に起きたタイ国際航空261便墜落事故の生存者も座っていたことでも大きな話題を呼んだ。

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