
町田ゼルビアは、ドイツ2部FCマグデブルグから元U19デンマーク代表DFマルクス・マティーセンの獲得を狙っていた模様。同選手は2024年12月までFW伊藤達哉(現川崎フロンターレ)とチームメイトだった。
現在29歳のマティーセンは、身長185cmで右利きの大型センターバック。デンマーク1部FCコペンハーゲンやスウェーデンのシリウスなど、北欧の複数クラブを渡り歩き、2023年7月にヴィースバーデンへ移籍。加入1年目の2023/24シーズンにいきなりドイツ2部リーグ戦31試合でスタメン出場し、うち11試合でゲームキャプテンを務めた。このパフォーマンスが高く評価され、わずか1年でマグデブルグへ移籍。2024/25シーズンもリーグ戦30試合の出場で3ゴール3アシストを挙げるなど、新天地でも守備陣の中心選手としてチームを支えた。
ドイツ紙『ビルト』は6月19日に「町田からマティーセンの獲得オファーが届いた。しかし、彼はマグデブルグとの契約が残っているため、日本への移籍は考えられない」とリポート。これによると、マグデブルグのスポーツディレクターは19日の会見で「この件は既に解決済み。選手もクラブもオファーを拒否した」と語るなど、町田移籍が消滅したことを明かしたという。また、選手本人は一部のチームメイトとともに、6月下旬から始まるプレシーズントレーニングに参加するという。
町田はJ1リーグ戦20試合を終えて8勝4分8敗と、首位鹿島アントラーズから勝ち点13差の9位に低迷しており、失点数は24。守備陣ではDFドレシェヴィッチ、DF昌子源、DF岡村大八のセンターバックコンビが健在だが、DF菊池流帆はここまでリーグ戦わずか2試合の出場。2025/26シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)を前に、センターバックの選手層強化を狙っているとみられる。