野球解説者の岩本勉氏が自身のYouTube『岩本勉チャンネル』を更新。17日の試合で、3本のホームランを放ち勝利した新庄剛志監督率いる北海道日本ハムファイターズ打線を称賛した。

■巨人対日本ハム戦を振り返る

岩本氏が17日に東京ドームで行われた巨人対日本ハム戦を振り返った今回の動画。試合は2回に万波中正が先制2ランを放つと、続く伏見寅威が2者連続ホームラン。水谷瞬にもホームランが飛びだし、4点を先制する。

投げては天理高校から2021年のドラフト1位で入団した達孝太が好投。巨人は増田陸のタイムリーで1点を返すも、その後はチャンスで1本が出ず、4対1で日本ハムが勝利した。

■岩本氏が指摘した打線の違い

試合を解説した岩本氏は「終盤に思った。ジャイアンツ打線は大振りやわ。東京ドームをフランチャイズ球場にする打線とはちょっと思えなかった。僕も東京ドームをフランチャイズにするピッチャーだったんで」と指摘する。

同氏が現役時代ファイターズが「ビッグバン打線」といわれたことに触れ、「僕らはビッグバン打線と言われましたけど、消して大ぶりではなかった。豪快と大振りは違うからね。小笠原(道大)とオバンドーは豪快だったけど、大振りではなかったと僕は思っている」と回顧。

巨人打線について「スコアリングポジションで、各打者のスイングを見たときに、あれだけ大振りしていると(捕手の)伏見は楽やろうなと僕は思ったんですよ。これはフラットな解説目線の、今日の試合の意見ですよ」と語った。

■ファイターズ打線は「大振りではない」

ファイターズ打線には「結構豪快にホームラン3本打ってるけども、コンパクトに大振りではなく、しっかりコンパクトにバットを出しながら、豪快に見せるファイターズ打線。魅力たっぷりやわ」と称賛する。

一方で岩本氏はファイターズ打線が2回以降無得点に終わったことについて、「次の試合の課題」とも語っていた。

■90年代後半に猛威をふるった「ビッグバン打線」

岩本氏が振り返った「ビッグバン打線」は、1998~2000年にかけて東京ドームを本拠地としていたファイターズの打線につけられた愛称だ。

当時の上田利治監督が若手の小笠原を2番に起用。田中幸雄、片岡篤史、シャーマン・オバンドー、ホームランと打点の二冠王を獲得したナイジェル・ウィルソンなど、破壊力のある打者が並んでいた。

なお「ビッグバン」は公募によって名付けられた。当時NHKの解説者をしていた原辰徳氏は「ビッグステーキ」を提唱した。

今季のファイターズ打線はホームラン数が12球団トップとなっており、「ビッグバン打線になりつつある」という声もある。