
湘南ベルマーレ下部組織出身のU20日本代表DF小杉啓太は、FIFAクラブワールドカップ参戦のパリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍する可能性が高い模様。日本代表FW前田大然、MF旗手怜央擁するセルティックなど複数クラブからの関心が報じられる中、個人合意に達したとみられる。
小杉の去就を巡っては、スウェーデンメディア『Sportbladet』が5月末にPSG、アタランタ、ベンフィカ、セルティックからの関心を報道。6月になると、日本代表FW上田綺世が所属するオランダ1部フェイエノールト、DF毎熊晟矢擁するAZアルクマールの獲得リスト入りや、サンダーランド、ニューカッスル・ユナイテッド、ノッティンガム・フォレスト、ニースからの関心も報じられている。
大規模な争奪戦の可能性も考えられるところだが、フランス『FOOT SUR7』は6月18日に「小杉は2025年夏のPSG移籍を熱望。パリでは数週間前から日本人左サイドバックの名前が話題になっている」とリポート。「彼はPSG加入で合意した」と個人合意も伝えた一方で、「PSGとユールゴーデンIFはまだ合意に至っておらず、交渉が続いている。PSGが好条件のオファーを提示すれば、小杉はパリへ渡ることになる。交渉はクラブW杯終了後に進むだろう」としている。
一方でユールゴーデンは小杉の獲得を狙うクラブに対して、800万ポンド(約15億6,000万円)規模の移籍金を要求。19歳と若く、現行契約が2027シーズン終了後まで残っているだけに、移籍金が400万ユーロ(約6億6,600万円)という市場価値を大きく上回る可能性があるという。
小杉は2024年3月に湘南の下部組織からユールゴーデンへ移籍。同年9月から左サイドバックでレギュラーに定着しており、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグでも目覚ましいパフォーマンスを見せている。スウェーデン国外クラブへ完全移籍するとなれば、古巣の湘南に連帯貢献金が支払われる見込み。ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、湘南が得る連帯貢献金は移籍金の3%にあたるとのこと。移籍金800万ポンドでクラブ間合意の場合、湘南は24万ポンド(約4,700万円)を受け取ることになる。