
スコットランド1部セルティック所属の日本代表MF旗手怜央には、以前から移籍の可能性が取りざたされているが、一部の現地メディアによる同選手の去就報道が波紋を呼んでいる。
英紙『サン』では、6月17日に旗手へのインタビュー記事が掲載。本人は「タイトルを獲得した瞬間、今まで感じたことのない達成感と充実感を感じました」などと、スコットランド1部リーグ優勝を成し遂げた2024/25シーズンを振り返るとともに、「かつてジーコさんが内田篤人さんに伝えた言葉も覚えています。『選手として引退した時、残るのは獲得したタイトルの数だけだ』と。それを聞いて、今シーズン、自分のキャリアにもう一つのリーグタイトルを追加できたことを誇りに思います」などと語っている。
2024/25シーズンの話に終始しているが、『デイリーレコード』は6月18日、インタビュー内容を引用した上で「これらのコメントは、タイトル獲得の可能性が出てきた場合にのみ移籍を検討していることを示唆しているのかもしれない」と、同選手の去就を報道。ウディネーゼからの関心もあわせて伝えている。
すると、セルティックの専門サイト『セルティックスター』は「デイリーレコードは旗手のコメントに、捏造の“移籍の噂”を付け加えた」と反発。同選手の発言内容をもとに「セルティック退団、イタリアなど他の国でのプレーすることへの意欲を示す言葉は一切ない」と指摘するなど、同選手の発言内容を巡り現地で騒動が発生している。
なお、旗手とセルティックの契約期間は2028年6月まで。『サン』は5月8日、セリエA所属ウディネーゼやフランス、ドイツ国内クラブからの関心を報じたほか、ウディネーゼのスカウト陣が4月12日開催のスコットランド1部リーグ戦(対キルマーノック)で現地視察したこともあわせて伝えている。『デイリーレコード』の報道内容が物議を醸しているが、いずれにせよキルマーノック戦で2ゴールを奪った日本代表MFの今後に注目が集まる。