横浜F・マリノス 写真:Getty Images

 筑波大学在学中のU23日本代表FW内野航太郎は、デンマーク1部ブレンビーIFへの移籍で合意。横浜F・マリノスの他に、欧州4クラブが移籍先候補に挙がっていたという。

 デンマーク紙『tipsbladet』は6月18日、内野の去就について「彼にはヨーロッパのいくつかのクラブからオファーがあった」とリポート。日本代表MF久保建英所属のレアル・ソシエダ、DF毎熊晟矢擁するAZアルクマール、イングランド3部降格のカーディフ・シティFC、DF大南拓磨ら日本人選手3名を擁するベルギー1部OHルーヴェンが、内野の獲得を狙っていたという。

 下部組織時代を過ごした横浜FMも選択肢にある中で、ブレンビーIF移籍を選んだ理由については「彼は2025年にブレンビーIFでトライアルを兼ねたトレーニングに参加し、このデンマークのクラブにすっかり魅了された。クラブ幹部による歓迎が、選手本人に良い印象を与えた」と綴っている。

 現在20歳の内野は、横浜FMの下部組織出身。2022年に高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ EASTで得点王に輝くなど、早くから頭角を現すと、筑波大学進学後も絶対的ストライカ-として活躍。2024年6月の天皇杯2回戦で、町田ゼルビア相手に同点ゴールを奪うなど、大金星の立役者になったほか、U23日本代表の一員としてAFC U23アジアカップに参戦するなど、国際舞台でも存在感を発揮している。

 なお、『tipsbladet』はブレンビーIFの補強計画について「内野の他に、福田翔生の獲得にも近づいている」と伝えている。2029年6月までの複数年契約を結ぶ見込みである内野にくわえて、湘南ベルマーレ所属のアタッカーに日本代表MF鈴木唯人(SCフライブルク)の後釜としての役割が期待される。