アーサー・パパス監督 写真:Getty Images

 Jリーグは6月17日にJ1リーグの5月度「月間優秀監督賞」にセレッソ大阪のアーサー・パパス監督を選出したと発表した。

 パパス監督は今2025シーズンからC大阪を率いており、5月の公式戦7試合で5勝1敗1分と安定した成績を収めた。C大阪はスケジュールの関係で他チームより1試合もしくは2試合多く消化しているが、21試合を終えた時点でチームは8位につけており、2位の柏レイソルとの勝点差は7となっている。今回の受賞は、パパス監督にとってJリーグでの初の月間優秀監督賞となった。

 パパス監督の指導は、Jリーグ関係者からも同賞の発表に際し高く評価された。選考委員の槙野智章氏は「観客にも選手にも楽しめるサッカーを見せてくれている」とコメント。Jリーグの安達功理事長も「選手たちが楽しそうにプレーしており、見ていて面白い。今後もアグレッシブなサッカーを続けてほしい」と語った。

 また、選考委員の北條聡氏は、若手の積極起用とチーム内競争の促進を「マネジメントが素晴らしい」と評価。日本サッカー協会の技術委員会も「若手の起用と結果の両立は素晴らしい」とコメントを寄せている。

 パパス監督は受賞にあたり、「この賞はスタッフと選手全員の努力の成果であり、共に勝ち取ったものだ」と述べた。セレッソは今シーズン、リーグ最多となる32ゴールを記録しており、攻撃力でも存在感を放っている。また、同監督は2019年に横浜F・マリノスが優勝した際、アンジェ・ポステコグルー監督(無所属)のスタッフの一員として在籍していた。