浦和レッズ 写真:Getty Images

 FIFAクラブワールドカップ2025グループEの初戦が6月18日に行われ、アルゼンチン1部のリーベル・プレートがJ1の浦和レッズを3-1で下し、盤石のスタートを切った。日本勢として唯一出場した浦和だったが、失点を重ねる苦しい展開となった。

 同日にアイルランドのスポーツメディア『The42』はこの試合を「エンターテイニングな一戦だった」としつつも、「リーベルが浦和を力で圧倒した」と表現。3-1というスコア以上に実力差があったことをにじませ、「楽に浦和を退けた」と伝えている。リーベルは試合開始から主導権を握り、前半12分にラ・リーガのセビージャにも所属(2020-2024)していたDFマルコス・アクーニャが送ったクロスにFW0ファクンド・コリーディオが頭で合わせて先制点を奪った。

 その後、浦和もFW松尾佑介のシュートで反撃を試みたが、38歳と思えない実力で終始ゴールマウスを死守したGKフランコ・アルマーニのセーブに阻まれた。また、17歳でラ・リーガのレアル・マドリード移籍が決まっているMFフランコ・マスタントゥオーノもチャンスを演出するなど、リーベルが押し続ける展開だった。

 後半に入ると浦和DFマリウス・ホイブラーテンのミスを突いてFWセバスティアン・ドリウッシが追加点を奪取。浦和はPKで松尾が1点を返したが、最後は再びアクーニャのCKからMFマクシミリアーノ・メサにヘディングを許し、試合は決した。スコア以上に実力差が浮き彫りになったゲームと言っても差し支えないだろう。

 また同メディアはスタンドの雰囲気についても触れており、観客は1万2000人未満と少なかったものの、日本とアルゼンチンのサポーターによって両ゴール裏は熱気に満ちていたと報じている。

 浦和にとっては苦い黒星となったが、世界最高峰の舞台で得た経験は、今後のクラブと選手にとって大きな糧となるはずだ。