元日本ハムファイターズ、福岡ダイエーホークス、中日ドラゴンズ、読売ジャイアンツ投手で野球解説者の武田一浩氏が『武田一浩チャンネル』に出演。ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平の投手復帰登板を絶賛した。
■161キロのストレートを投げ込む
日本時間の17日に1番・投手(DH兼任)として先発登板した大谷。1失点したものの、最速161キロのストレートを投げ込むなど、手術前とほぼ変わらない投球を見せ、ファンを驚かせた。
投手・大谷の復活を「投げられてよかったね」と喜んだ武田氏は「試合も勝ったし、良かったんじゃないかな。投げ方も良かったよ、ブランクもあまり感じないよ。 試合でライブBP(=実践形式の打撃練習)の代わりに投げるわりには凄かったよ。やっぱり凄いんだよ」と能力を絶賛した。
■投げ方も「良くなっている」
武田氏はさらに「投げ方も良くなっているよ、リズムがいいもんね。ちょっと引っ掛けたり色々あったけど、それは全部のうちの1球だから、あれが全部じゃないから、全然気にしなくていい」と語る。
続けて「本当だったら、もっと早く投げられたんじゃない? バッターもやっているからここまで来たけど、俺はオールスター明けだと思っていたから」と持論を展開した。
■今後の起用法は?
今後の起用法については「9月にちゃんと投げられればいいんじゃないかな?」と話し、今後はオープナーのような使われ方をして、オールスター後に球数を増やしていくような形になると予想する。
その後も武田氏は「打者をやっていることで精神が安定し、投手専任ではつらいリハビリを乗り越えることができたのかもしれない」などと指摘し、投手をやることによって生じる打撃への影響などについて語っていた。
■復帰時期が前倒しに
当初大谷の復帰はオールスターゲーム後の7月と見られていたが、異例の前倒しで(日本時間の)17日となった。
これはドジャースの投手陣に故障者が相次ぎ苦しい状況となっていることや、試合前のライブBPに登板することによって大谷の疲労が蓄積しパフォーマンスが下がることから、打者とセットで出場できる試合で投げさせる選択をしたといわれている。