三木谷浩史氏 写真:Getty Images

 ヴィッセル神戸の三木谷浩史会長が、Jリーグのチーム名に企業名を入れる場合の効果を説明したほか、Jリーグ公式戦のチケット代にも言及している。

 PIVOTの公式YouTubeチャンネルで6月14日に公開された動画では、三木谷会長やサッカージャーナリスト等が日本サッカー界の現状等について議論を展開。東北楽天ゴールデンイーグルスの代表取締役会長でもある三木谷氏は、プロ野球の球団名に企業名が入っていることの経済効果を主張。大手メディアへの露出度アップにつながり、広告料換算で200億円程度になる試算があることについて「事実そうなのかなと思います」と述べている。

 Jリーグではチーム名に企業名を入れることはできないが、三木谷氏は「(企業名を入れることにより、プロ野球のようにスタジアムが埋まり、)そこでお金が入って選手の費用も上がり、世界からまたスター選手が入って来るようになる」と、アンドレス・イニエスタ級の大物選手獲得の可能性が高まることをアピール。

 「再投資することによりサッカーのクオリティーが上がり、もっと行こうとか…あるいはチケットの値段をもうお少し高くしてみるとか、という感じになる可能性は高いと思う」と、Jリーグ公式戦のチケット値上げに言及している。

 現在、浦和レッズなど複数クラブのホームゲームでダイナミックプライシング制が導入されたことにより、チケットの価格は以前より上昇している。しかし、三木谷氏は「Jリーグ公式戦のチケットは安すぎるか?」という問いに対して、「極論言えば、映画のチケットよりも安い。なかなかモデルとしてきつい」「スポーツは文化・教育であるという側面が強すぎて、チケット(の値段)を上げると非難される」と述べた。

 なお、三木谷氏による一部の発言内容はネット上で拡散。Jリーグの地域密着を掲げる理念に関する議論が盛んになっているほか、サッカーと他のスポーツのビジネスホテルが比較されている。