川崎フロンターレ サポーター 写真:Getty Images

 ベルギー1部ジュピラー・プロ・リーグのOHルーヴェンが、J1の川崎フロンターレからDF大南拓磨を完全移籍で獲得したことが川崎の公式ホームページで6月17日に発表された。大南は川崎から2024年8月20日にルーヴェンへ期限付き移籍していた。

 ベルギーメディア『Voetbalnieuws』も17日に「ルーヴェンが買取オプションを行使した」と報じた。2024/25シーズンに同クラブに加入した大南は、ベルギー国内リーグおよびUEFAカンファレンスリーグ(UECL)出場権を争うプレーオフを含め、計27試合に出場し1ゴールを記録。持ち前の安定感を発揮し、センターバックの主力として信頼を築いた。

 今回の大南の移籍に際し、移籍金は約60万ユーロ(約9,858万円)とされており、契約期間は2028年までと報じられている。市場価値が130万ユーロ( 約2億1,462万円)とされていることからも、ルーベン側にとっては好条件での獲得となった。

 川崎にとっては主力の流出となるが、クラブの公式発表を受け、ファンの間では「少し寂しいが、海外での挑戦を応援したい」といった声や、「スーパープレーはあまり思い出せないけれど、怪我なく安定したプレーで試合に出続けてくれたのがありがたかった」など、大南のこれまでの貢献に感謝を示すコメントが寄せられている。

 ルーヴェンのスポーツディレクターも、大南のチーム適応力と経験を高く評価しており、「1年目から好印象を残し、今後は守備陣のリーダーになっていくことを期待している」と語ったことが同メディアで伝えられている。

 なお、大南は日本代表としても1試合の出場歴があり、ベルギーでのさらなる飛躍に注目が集まる。