本田圭佑氏 写真:Getty Images

 6月に行われたFIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選を受けて、FW本田圭佑(無所属)の発言が注目を集めている。

 本田が、6月15日に日本テレビ系列で放送された『Going!Sports&News』にゲスト出演。日本代表について熱く語った。W杯で通算4ゴールを挙げた本田は、10日に行われた日本対インドネシア戦(6-0)で、1ゴール2アシストを記録したラ・リーガのレアル・ソシエダに所属する日本代表FW久保建英を高く評価する一方で、森保ジャパンの戦術と久保との“ズレ”に言及した。

 番組内で本田は久保について、スペインで身につけた高い技術と創造性を備えた選手であり、ポゼッションを軸とした攻撃的なサッカーに適性があると指摘。また、「前回カタールの2022W杯でもそうだったが、森保さんのサッカーに久保はまだフィットしていない感がある」と述べ、久保の特長が現代表の戦術では十分に活かされていないとの独自の見解を示した。

 一方で本田は、久保のために戦術を変える必要はないとし、同選手が結果を出し続けることで自身の価値を示すしかないとの考えも示した。久保にはチームが守備的な姿勢を取る中でも、ゴールやアシストといった明確な数字で貢献することが求められると述べた。その指摘を参考にネット上でも分析的な意見が交わされた。

 「3月20日のバーレーン戦(2-0)の後半でFW南野拓実(モナコ)とMF堂安律(フライブルク)が下がり、MF鎌田大地(クリスタル・パレス)とFW伊東純也(スタッド・ランス)が中盤に入ってから久保がプレーしやすくなった」

 「(10日のインドネシア戦を例に)久保、鎌田、MF佐野海舟(マインツ)、MF遠藤航(リバプール)の中盤はボールキープ力と奪取力に優れ、攻撃的サッカーが可能になった」

 W杯本大会を来年に控える中、森保監督がどのようなスタイルを選択するのか。その決断が久保を含む攻撃陣の生かし方に直結するだけに、本田の発言が注目を集めたのかもしれない。