川崎フロンターレ 写真:Getty Images

 川崎フロンターレは6月17日、ベルギー1部OHルーヴェンへ期限付き移籍していたDF大南拓磨の完全移籍移行を公式発表。OHルーヴェンは市場価値よりも大幅に安い移籍金で、同選手を完全獲得したという。

 現在27歳の大南は、ジュビロ磐田、柏レイソルを経て、2023年に川崎へ完全移籍。加入1年目からJ1リーグ戦29試合でプレーするなど、主力選手として活躍。2024シーズンも24試合に出場していたが、同シーズン途中でOHルーヴェンへ移籍していた。

 OHルーヴェンでMF明本考浩やDF大畑歩夢らとチームメイトになると、デビュー2戦目に移籍後初ゴールをマーク。2025年1月まではコンスタントにスタメン出場していたが、2月以降は3試合の先発出場に。プレーオフでも1試合の出場と、序列低下が顕著だった。

 一時、期限付き移籍期間満了により川崎へ復帰する可能性が報じられた大南だが、OHルーヴェンへの完全移籍が決定。現地メディア『Voetbal』によると、OHルーヴェンは60万ユーロ(約1億円)を支払って買い取りオプションを行使。2024/25シーズン終了時点での市場価値は130万ユーロ(約2億1,800万円)だったという。

 また、OHルーヴェンは大南と2028年6月までの複数年契約を締結。同クラブのスポーツディレクターは「彼は経験豊富なセンターバックで、加入1年目から我々に好印象を与えた。順調に溶け込んでおり、今後数年間で守備陣のリーダーのひとりになることを期待している」と述べたという。