
J1最下位の横浜F・マリノスが、韓国1部・光州FC所属のアルバニア代表FWヤシル・アサニの獲得に興味を示している模様。2024/25シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)で直接対決した際にゴールを量産しているが、以前もヴィッセル神戸をはじめJリーグ複数クラブからの関心が報じられていた。
現在29歳の同選手は、身長175cmで左利きのアタッカーであり、北マケドニア、アルバニア、スウェーデン、ハンガリー国内クラブを渡り歩いた後、2023年1月に光州へ移籍。加入1年目から韓国1部リーグ・プレーオフあわせて33試合の出場で7ゴール3アシストをマーク。2024シーズンはコンディション不良や欧州選手権(EURO2024)のアルバニア代表招集により、シーズン前半戦はほぼ全試合欠場も、7月下旬以降はリーグ戦8試合のスタメン出場で3ゴール。ACLEの横浜FM戦でハットトリックを達成すると、川崎フロンターレ戦でも決勝ゴールを奪うなど、日本勢相手に本来のパフォーマンスを発揮していた。
2024年12月の時点で神戸、横浜FM、韓国1部・全北現代からの関心が報じられていたアサニだが、韓国メディア『スポーツ朝鮮』の関係者が6月17日に伝えたところによると、横浜FMは2025年夏の移籍ウィンドウでも同選手への関心を継続。「日本の近隣諸国でプレーしている有能な選手をリストアップした可能性がある」「正式オファーや交渉はないが、興味は持っている」と伝えているが、光州は移籍金として100万ドル(約1億4,500万円)を求めるという。
そんなアサニは2025シーズンの韓国1部リーグ戦15試合の出場で4ゴール。『スポーツ朝鮮』の関係者は「アサニは調子を落としている」と伝えている。
なお、光州は韓国リーグで定められている財政健全化規定に違反したとして、制裁金1000万ウォン(約100万円)と1年間の補強禁止処分が科されている。『スポーツソウル』の報道によると、同クラブは2024年度に23億ウォン(約2億4,000万円)の当期純損失を計上するなど、財政状況は悪化しているだけに、アサニなど一部選手の放出に踏み切る可能性は考えられる。