きょう17日も全国的に暑くなり、熱中症への注意も呼びかけられている。そんななか、熱中症対策の落とし穴になりかねない“意外な飲み物”について、消費者庁が注意を呼びかけている。
■「ペットボトル症候群」に注意
きょう17日も高気圧の影響で暖かい空気が流れ込んで全国的に気温が上がり、東日本や西日本では35℃以上の夏日となる見込み。一部の地域では「熱中症警戒アラート」も発表されている。
熱中症対策として知られているのがスポーツドリンクだが、じつはスポーツドリンクには糖分が多く含まれており、飲み過ぎると急激な血糖値の上昇で喉の渇きや倦怠感などを引き起こす「ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)」に陥る危険が。
Xでも飲み過ぎに注意を呼びかける人がみられ、「ペットボトル症候群」がトレンド入りする事態となっている。
■スポドリ以外に…
しかし、じつは熱中症対策で注意が必要なのはスポーツドリンクだけではなく、「経口補水液」も同様。
経口補水液は、脱水時に体内から失われた水と電解質を小腸で素早く吸収できるように、水と電解質、ブドウ糖などで構成された液体。
主に感染性胃腸炎による下痢、嘔吐での脱水時に使用されるが、熱中症による脱水状態に適したものもある。
■注意呼びかけ
スポーツドリンクとよく似た見た目もあり、「熱中症対策の飲み物」というイメージを持っている人も多いが、消費者庁では、経口補水液がスポーツドリンクよりもナトリウムやカリウムが約3~4倍多く含まれていることもあり、「脱水状態でない方が普段の水分補給として飲むものではありません」と呼びかける。
とくに、ナトリウムやカリウムの摂取量の制限がある人は大きな問題を引き起こす恐れも。さらに経口補水液には糖質も含まれているため、糖質の摂取量に制限がある人も注意が必要とのこと。
同庁では、パッケージに熱中症による脱水に適したものである表示があるかを確認することや、医師や栄養管理士と相談し、指導に沿って使用するよう呼びかけている。
何でも偏った過剰摂取はよくないが、水や麦茶と交互に飲むなどしてバランスよくこまめな水分補給をすると良いかもしれない。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)