病院に行って薬をもらいたいけれど、時間が取れず結局後回しにしてしまった......という経験はないだろうか。診察待ちの時間なども考えると、忙しい人にはハードルが高い。
そんな人にとって救世主になるかもしれないのが、SDC株式会社が展開する「セルフケア薬局」。同チェーンでは、病院の薬が気軽に買えるサービスを提供している。
病院で使われる薬のうち、約半数の薬を取り扱う
セルフケア薬局は、日本初の「零売(れいばい)薬局」チェーンとして誕生した。
「零売」とは、病院で使われる「医療用医薬品」約1万5,000種類のうち、処方せんがなくても購入可能な約7,500種類の薬を薬局で販売すること。利用者の健康リスクを考慮し、薬剤師による対面ヒアリング実施などの条件がある。
一般への認知度はまだまだ低く、零売サービスの普及を目指す「一般社団法人日本零売薬局協会」が2020年12月に設立されていた。
セルフケア薬局の店舗では薬剤師が常駐し、利用客の健康状態などを詳しく聞いた上で薬の販売を行う。2月8日には、商業施設「nonowa西国分寺」内に新店舗がオープン。駅ナカの店舗とあって、仕事帰りに立ち寄ることもできそうだ。
オンライン予約の実証実験も
2021年3月31日までの期間、オンライン問診システムに関する実証実験も実施。この実験はJR東日本スタートアッププログラム2020の一環として行われ、JR東日本スタートアップ株式会社が協力する。
実験においては、利用客がセルフケア薬局公式LINE経由で事前予約を行う。来店後はすぐに薬剤師との相談に入ることができ、店舗での問診票記入が不要になる。なお、オンライン問診の対象店舗はセルフケア薬局の直営店のみとなっている。
文・早川あさひ/提供元・TECHABLE
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