
モンテディオ山形は6月15日に行われた明治安田J2リーグ第19節で、ベガルタ仙台に3-4で敗北。みちのくダービーで黒星を喫した後、クラブが一部のトレーニングスケジュールを変更したこともあり、渡邉晋監督解任の可能性が取りざたされている。
山形は5月11日に行われた第15節のV・ファーレン長崎戦を最後にリーグ戦で白星なし。直近5試合で1分4敗と下降線を辿っており、J3降格ラインの18位レノファ山口から勝ち点差なしの17位に低迷。ホーム開催の仙台戦では前半からゴールの奪い合いとなるなか、3-3で迎えた後半アディショナルタイムに勝ち越しゴールを奪われた。
クラブは公式Xアカウントを通じて、6月18日のトレーニングに関する変更をアナウンス。当初は10時頃から第三運動広場1で一般・メディア公開のトレーニングやファンサービスを実施する予定だったが、非公開へとなっている。
一般公開から非公開に変更となるケースは他クラブでも散見されている。直近では、長崎が15日にRB大宮アルディージャ相手に3-3と引き分けた後、一部会員限定の公開トレーニングを非公開へ変更しているが、その直後に下平隆宏監督の解任を公式発表している。
2025シーズンのJ2リーグ前半戦を17位で終えたことや、長崎の下平監督解任までに起こった事象などを踏まえた上で、山形の非公開トレーニングへの変更アナウンスは監督交代の予兆だという憶測が広まっている。
渡邉氏はかつて2014年から19年まで仙台を指揮。2021シーズンにレノファ山口を率いると、2022年1月から山形のトップチームコーチを担当。2023年4月、ピーター・クラモフスキー監督が成績不振により解任されたことを受けて、トップチームの監督に就任。2年以上にわたり山形を指揮しているが、みちのくダービーでの敗北が監督解任の決定打となる可能性は十分考えられる。