②サプライチェーン 髙口さんの記事も触れているが、ヒューマノイドに必要なパーツや素材は、全国に多数あるサプライヤーから簡単に、直ぐ、安く調達できる。「ものづくり大国」は今や中国の形容詞なのだ。
③理工系ヒューマンリソース 中国は今や理工系学卒、院卒の人数で、世界の何処の国も太刀打ちできないほど豊富なヒューマンリソースを擁する国になった。しかもアメリカに似て人材の流動性が高い(社歴10年に満たないベンチャー企業が完成度の高いEVを量産できるのは、このヒトのモビリティあってこそ!)
情況は深刻だ。日本の在来ロボット工業界は、規模から見ても早晩太刀打ちできなくなるだろう。日本が中国や米国のヒューマノイドに伍して戦うには、自動車業界が「EVの次はヒューマノイド」と本気で取り組むしかないと思う。
それもできなければ、日本は10年後には人手不足を補うために百万台単位のヒューマノイドを外から導入して、毎年兆円オーダーのヒューマノイド・サブスク代金を海外に払っている、ってなことになりかねない。
編集部より:この記事は現代中国研究家の津上俊哉氏のnote 2025年6月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は津上俊哉氏のnoteをご覧ください。