
2023年の8月から加入したデンマーク1部ブレンビーIFで結果を残した日本代表のMF鈴木唯人は、2025/26シーズンからブンデスリーガのSCフライブルクへの移籍を決断した。23歳にして新たな舞台に挑む日本人選手に、日本国内とドイツから大きな注目が集まっている。
ブンデスリーガの公式サイトでは、6月16日に鈴木のプレースタイルやこれまでのキャリアの特集記事が掲載されている。
同記事によれば、鈴木は左利きで身長約175㎝の俊敏なウイング。肩のフェイントで相手を抜き去り、滑るようにピッチを移動するスタイルが特徴と紹介されている。さらにドリブル、スルーパス、ゴール前での決定力に優れ、2025/26シーズンにその実力を安定して発揮できれば、同リーグの強豪バイエルン・ミュンヘンに所属するフランス代表のMFミカエル・オリーズ並みの存在感を示すことができるかもしれないと伝えられている。
鈴木は高校サッカー界の名門として知られる市立船橋高校を経て、2020年からJ1の清水エスパルスでプロキャリアを開始。J1リーグで通算83試合に出場し、5ゴール4アシストを記録した。
2023年1月にはリーグ・アンのRCストラスブールへ期限付きで移籍したが、出場はリーグ戦3試合で1ゴールにとどまり、合計78分間のプレーに終わった。2022/23シーズン終了後の2023年7月には所属元の清水に戻ったが、同年8月に鈴木はブレンビーに完全移籍。
ブレンビーで鈴木は全公式戦70試合に出場し、24ゴール16アシストを記録するなど、チームのプレーメイカーとしての地位を確立した。この活躍が評価され、2025年5月20日にフライブルクへの移籍が発表された。
また鈴木は2024年6月に日本代表に初招集され、2026FIFAワールドカップ(W杯)アジア二次予選のミャンマー戦(5-0)で、奇しくもフライブルクに所属する日本代表MF堂安律と交代で途中出場し、A代表デビューを果たしている。