マチェイ・スコルジャ監督 写真:Getty Images

 ポーランド代表は先日、FWロベルト・レバンドフスキとの確執が表面化したミハウ・プロビエシュ監督の辞任を公式発表。浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督を招へいする可能性が報じられているが、ポーランド国内では浦和指揮官のマネジメント能力が高く評価されているようだ。

 ポーランド紙『Fakt』で6月16日に掲載されたインタビュー記事によると、かつてレギア・ワルシャワでスコルジャ監督から指導を受けたマルチン・コモロフスキ氏は、「彼は細かい部分にまで気を配る素晴らしいプロフェッショナル」と恩師を絶賛。ワルシャワ時代を振り返りながら、「選手に対する要求は厳しいが、選手が彼の要求に応えたら、大きな問題はない。彼は誰とでも良好な関係を築くことができ、うまく扱える。そのチームのスター選手でさえもね」とコメントしたという。

 スコルジャがポーランド代表監督に就任する可能性を巡っては、ポーランド『sport』が14日、クラブW杯視察でアメリカに滞在しているポーランドサッカー協会のツェザリー・クレシャ会長が、スコルジャ監督との面会を希望していると報道。すでに同監督に近い人物に連絡を取っているというが、本人は浦和での仕事に集中しているという。

 それでもコモロフスキ氏は「長い間、スコルジャがポーランド代表監督に最も相応しい人物だと思っていた」と、恩師の同国代表指揮を熱望。「(レフ・ポズナン時代に2度ポーランド1部リーグを優勝するなど、)ポーランドで成功を収めている。ポーランドの現状をよく理解している」と、理由もあわせて述べている。

 ポーランド代表は2024年6月開催のEURO(欧州選手権)でグループステージ敗退という結果に終わると、UEFAネーションズリーグでもグループリーグ最下位に。北中米W杯欧州予選では4試合を終えて3勝1敗だが、レバンドフスキが「(ミハウ・プロビエシュ)監督への信頼を失った」などとSNSで投稿し、代表招集拒否を表明。絶対的ストライカ-と指揮官の関係悪化が明らかになり、監督交代を余儀なくされている。