
スコティッシュ・プレミアシップのセルティックが、J1アルビレックス新潟に所属する左利きのDF稲村隼翔の獲得を検討していると報じられた。稲村はプロ2年目で出場数こそ浅いが、複数ポジションに対応可能とされる点が、クラブの目に留まったようだ。
セルティックに特化するスコットランドのメディア『The Celtic Star』が、6月16日にUKメディア『Herald』のスティーブン・マクゴーワン記者による報道を引用したところによると、セルティックは稲村を「サプライズ補強」としてリストアップしているとのことだ。稲村の本職は左センターバックのだが、左サイドバックのバックアップとしても起用できる可能性が指摘されている。
稲村は東洋大学在学中の2023年6月には、2025シーズンからの新潟への加入が内定していた。同時に新潟での特別指定選手としての登録も発表され、2023と2024シーズンはチームに帯同していた。その中で同選手は2024シーズンには公式戦出場を重ね、JリーグYBCルヴァンカップ2024(3-3、PK4-5)では先発フル出場を果たした。
2025年から正式に新潟の選手として登録されている。大学経由でプロ入りした背景は、セルティックの日本代表MF旗手怜央と共通しており、育成余地のある選手としてセルティック側が評価していると見られる。
セルティックは左のセンターバックはいずれもレギュラーを確保できておらず、戦力補強の余地がある。プレミアリーグのアーセナルからDFキーラン・ティアニーが10日に復帰したが、複数ポジションを補える稲村のような選手はクラブにとって有効な選択肢と捉えられているようだ。
同記事ではこの移籍の可能性について注目に値するとしながらも、セルティックが検討している多くの候補の一人にすぎない可能性もあると結んでいる。