北海道コンサドーレ札幌 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌は6月15日に行われた明治安田J2リーグのFC今治戦で2-2と引き分け。後半アディショナルタイムに追いつかれて勝ち点2を落とした格好だが、札幌OBのジェイ・ボスロイド氏は1年でのJ1復帰が厳しいとの見方を示している。

 2024シーズンのJ2降格後も、札幌の現状や組織体制に関心を寄せ続けていたジェイ氏。2025年4月以降はしばらくの間、Xで古巣に関するコメントが無かったが、今治戦後に札幌サポーターとみられる人物の投稿に反応する形で、「私が言ったことはすべて明るみに出た!クラブの現状は本当に残念。J1復帰まで、もう少し時間がかかりそう」と綴っている。

 かつて札幌のJ1昇格に貢献したジェイ氏は、再三にわたり攻撃重視であるミハイロ・ペトロヴィッチ前監督の思考を批判。以前もミスからの失点が目立っていただけに、Xなどを通じて守備の改善を訴え続けたが、同監督への批判を巡って、元チームメイトのMF駒井善成(横浜FC)からの反発に遭ったことでも注目を浴びている。

 岩政大樹監督のもと2025シーズンに臨んでいる札幌だが、J2第19節を終えて首位ジェフユナイテッド千葉から勝ち点16差、J3降格ラインの18位レノファ山口から勝ち点5差の13位に低迷している。

 また報道によると、6月に名古屋グランパスから期限付き移籍により加入のDF宮大樹は、今治戦でフル出場した後に「(守備陣で)イージーミスが多いと思っていた」などとコメント。ペトロヴィッチ前監督体制から抱えている課題を克服し切れていないという点で、ジェイ氏のコメントに通ずる部分があるかもしれない。