元千葉ロッテマリーンズ選手で元福岡ソフトバンクホークス取締役の小林至氏がYouTube「小林至のマネーボール」を更新。プロ野球交流戦でパシフィック・リーグが強い理由を語った。

■パ・リーグが強い理由は?

スタッフから「いまだに交流戦ではパ・リーグが強いイメージがある。それはなぜか」と質問された小林氏は、「これは明確な数字が出ていましたね、それはDH制ですよ」と解説する。

さらに同氏は「プロ野球をデータで研究するブログ」というサイトが算出したデータを引用。それによるとDH制を採用しているリーグとしていないリーグが対戦すると、その試合での採用有無は関係なく、「DHを採用しているリーグの勝率が5割3分、しないリーグが4割7分」というデータが出ているのだという。

■MLBでも同様のデータが

小林氏はさらに「パ・リーグはDHがある試合だと、普段通りじゃないですか。セ・リーグはスタメンに出ていない控え野手がでなければいけない。投手が打席に立つ試合でも、パリーグからすると投手を除いたベストな8人、9分の8選べばいいわけで、精鋭部隊が出てくるわけです」と解説。

続けて「これは日本だけでなく、大リーグでも全く一緒で、DH制を採用していたアメリカンリーグがナショナルリーグより、交流戦は圧倒的に強い。14年連続アメリカン・リーグが勝ち越している。今はユニバーサルDHになって、今はアメリカン・リーグもナショナルリーグも両方DHです。 これは2022年から」と語った。

■構造が変わらない限りパ・リーグが有利

巨人の原辰徳前監督が「セントラルリーグにもDH導入」を提言したものの、セ・リーグの各球団が拒否し、導入に至らなかった事例を紹介。

小林氏は「勝率5割3分と4割7分からさらに開くことはないのかもしれないけど、この差はつねにあって。構造が変わらない限り、パ・リーグが有利。統計上、AIに予測をさせると、やっぱり10勝8敗でパ・リーグが有利、9勝9敗にはならない、だそうです。それは私も実感として『そうだよね』と思いますね」と語っていた。

その後も同氏は統計上のデータを参照しながら、パ・リーグが有利になる理由を分析していた。ネットではこの動画について「小林さんの別角度からのトーク。 とても面白い」「DHの有無は大きいと思います」「今回のお話も『へぇぇぇぇ』と思う事ばかり」と称賛の声が上がっている。