元東北楽天ゴールデンイーグルス監督の田尾安志氏が、自身のYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』を更新。15日の楽天戦に敗れ、6連敗となった阪神タイガース・藤川球児監督の采配に苦言を呈した。
■15日の楽天対阪神を解説
動画では田尾氏が15日の楽天対阪神戦を解説。試合は序盤に楽天が2点を先制するも、5連敗中の阪神が7回に同点に追いつく。その後両チームの投手が踏ん張り、2試合連続の延長戦に突入した。
阪神は11回表、日鉄ステンレスから入団の新人・江原雅裕から佐藤輝明がホームラン性のあたりを放ち「確信歩き」をするも打球はフェンス直撃でシングルヒット。大山悠輔が続きノーアウト1塁2塁となるが、後続が凡退し無得点に終わる。
12回裏、楽天は1アウト1塁3塁で代打の黒川史陽がサヨナラタイムリー内野安打で、同一カード3連勝。逆に阪神は3タテを食らい、西武3連戦と合わせて6連敗となった。
■田尾氏が阪神の攻撃に…
田尾氏は試合を振り返り、「タイガースは、もうちょっとうまくやれば点が入るところが何ヵ所かあった」と指摘する。
さらに「やっぱりちょっと選手におまかせしすぎてるんではないかなという気がするんですね。そこまで高い打率ではない選手に対しても、フリーで打たせるそういうところが多い」と苦言を呈した。
■ベンチワークが必要
藤川監督に「打率の低いバッターの場合は、サインを出してもらったほうが楽なときもある。右方向に打てばいいとか、ヒットを打たなくてもいいと。そういうふうになると案外、楽に打てるんですよね」と注文をつける。
続けて「おまかせしましたよって言われると、ヒットを狙わないといけない。ちょっと難しいところですよね。調子がいいときはそれでいいと思うんですが、これだけ逆転負けを連続でくらっている。こういう時は、ベンチが作戦を作って選手に動いてもらう。負けが込みだしたときは、 逆にベンチワークが必要」と訴えていた。
■6連戦を6連敗
阪神は先週の6連戦を全敗。そのほとんどが逆転負けで、中継ぎ・抑えの投手陣がリードを守りきれない試合が続いた。
泥沼状態になりつつある首位・阪神だが、15日もセ・リーグ球団が全敗しており、首位と2位の差はほとんど縮まっておらず、1位の座はキープしている状況。一部では「これだけ負けて首位にいるのは奇跡的」という声もある。
17日から阪神は甲子園で交流戦に強い千葉ロッテマリーンズ、福岡ソフトバンクホークスと対戦する。