塩貝健人 写真:Getty Images

 U20日本代表FW塩貝健人は先日、オランダ1部NECナイメヘンから日本代表MF川村拓夢、FW北野颯太擁するオーストリア1部レッドブル・ザルツブルクへ移籍する予定だったが、急きょ破談。ナイメヘン残留の可能性も考えられるが、ここに来て再び今夏移籍の可能性が報じられている。

 5月末にザルツブルク移籍が決定的だと報じられた塩貝。オランダ『VI』はナイメヘンが450万ユーロ(約7億3,700万円)とクラブ史上2番目に高額な移籍金を受け取る見込みだと報じていたが、ザルツブルクのメディカルチェックで負傷が判明。両クラブは6月10日に同選手の移籍破談を公式発表していた。

 オランダ『Voetbal』は6月15日、ナイメヘン所属選手の去就を特集。大幅な選手の入れ替えを予想した上で、塩貝について「レッドブル・ザルツブルクへの移籍は破談に終わったが、依然としてオーストリアへ移籍する可能性はある」とリポート。コンディションの回復次第では、

 ナイメヘンには塩貝の他にFWブライアン・リンセン(元浦和レッズ)、日本代表FW小川航基、MF佐野航大と元Jリーガーが複数名在籍。記事ではリンセンと小川の去就に触れられていないが、佐野については「他クラブからの関心がある」と綴られている。

 塩貝は横浜FCジュニアユースや國學院久我山高校、慶應義塾大学を経て、2024年1月から特別指定選手として横浜FMでプレーしていたが、同年8月にナイメヘンへ加入。海外挑戦1年目の2024/25シーズンは、オランダ1部リーグ戦26試合の出場で4ゴール1アシストと結果を残し、小川やリンセンとポジション争いを繰り広げていた。

 なお、ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、塩貝がオランダ国外クラブへ完全移籍する場合、横浜FMには連帯貢献金として移籍金の1%が支払われるという。ザルツブルクへの移籍が450万ユーロで成立していた場合は2万ユーロ(約330万円)だったが、2025年夏に連帯貢献金を手に入れるチャンスは残っているようだ。