欧州主要リーグの2024-25シーズンが幕を閉じ、日本人アタッカーたちが刻んだ得点記録が鮮烈なインパクトを残した。三笘薫、久保建英、南野拓実、そしてスコットランドでゴールを量産した前田大然。彼らのゴールは各クラブの戦局を動かし、日本サッカーの存在感を欧州の舞台でさらに押し上げた。

攻撃力最強クラブNO.1は?CLリーグフェーズゴール数ランキング

 三笘 薫(ブライトン)は、左サイドからドリブルで相手陣地を切り裂く活躍で、プレミア36試合で10得点4アシストを記録。特に第22節のマンチェスター・ユナイテッド戦では、先制点をアシストすると後半15分にはゴールも決める活躍。第25節のチェルシー戦では、GKからのロングパスに反応、難しい体勢からを完璧なトラップを見せると、そのまま豪快なゴールへと結び付けた。ドリブルとスプリントが織り成す立体的な崩しはリーグ屈指の脅威となり、チーム攻撃の核となった。

 久保建英(レアル・ソシエダ)は、トップ下と右WGを兼任し、ラ・リーガ36試合5得点。さらにヨーロッパリーグで2得点を加え、公式戦7ゴールと多面的な働きを示した。しかし、これまでと比べて物足りなさが残るシーズンでもあった。対戦相手からの徹底したマークで良さが失われた側面もあっただろう。来シーズンに向けて移籍報道が過熱するなか、ビッグクラブへのステップアップなるか、注目だ。

 南野拓実(モナコ)は偽9番などを務めるなど今シーズンも主軸として活躍。リーグ戦は31試合6得点にとどまったが、欧州CLでは9試合に出場し、3得点1アシストと輝きを放った。特にリーグフェーズのレッドスター戦では、2得点を挙げプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。また、プレーオフのベンフィカ戦で、日本人選手で最多となる5ゴール目をマークした。

 前田大然(セルティック)は、今シーズンも爆発的なプレスと裏抜けは健在で、シリル・デセルスに続きリーグ2位の16得点を稼ぎ、チームのリーグ4連覇に大きく貢献した。さらに国内カップ戦、欧州CLを合わせて、驚異の公式戦33得点を記録し、年間MVにも輝いた。ビッグクラブへの移籍もあり得るか、オフシーズン最大の注目株といえる。。