
アルビレックス新潟所属DF稲村隼翔は、6月15日に行われた明治安田J1リーグ第20節の横浜F・マリノス戦で自身のロングフィードから決勝ゴールをアシスト。J1屈指のディフェンダーとして評価を高めるなか、日本代表MF旗手怜央、FW前田大然所属のスコットランド1部セルティックへ移籍する可能性があるという。
英紙『ヘラルド』は6月15日、独自に入手した情報として「セルティックは水面下で稲村の獲得に動いている。再び日本の移籍市場に参入する予定だ」とリポート。正式オファーや交渉の有無には触れていないものの、記事では「セルティックは今すぐ稲村を獲得する準備ができている」と綴られている。
稲村の獲得に動いた背景として、セルティック守備陣の選手層の薄さがあるという。同クラブでは、左センターバックのポジションを本職としている選手がDFリアム・スケールズのみ。左サイドバックでは、DFグレッグ・テイラーにギリシャ1部PAOK移籍の可能性が取りざたされており、同選手が退団した場合、DFキーラン・ティアニーのバックアッパーが不在となる。それだけに、センターバックと左サイドバック両方のポジションでプレー可能な稲村をリストアップしたとみられる。
現在23歳の稲村は、FC東京の下部組織出身。前橋育英高校、東洋大学を経て、2023年6月に2025シーズンからの新潟加入が内定すると、特別指定選手時代の2024シーズンにJ1リーグ戦で12試合、YBCルヴァンカップで7試合に出場。ルヴァン杯決勝の名古屋グランパス戦でフル出場するなど、J1屈指の大卒有望株として存在感を発揮している。
2025シーズンもここまでJ1リーグ戦13試合の出場と、主力センターバックとして活躍している稲村。シーズン途中での海外移籍となれば、J1残留を目指す新潟にとって大きな痛手となりそうだ。