キャスパー・ユンカー 写真:Getty Images

 名古屋グランパスは6月15日に行われた明治安田J1リーグ第20節で、ヴィッセル神戸に1-2で敗北。FWキャスパー・ユンカーをスタメン起用せず、ベンチスタートとした長谷川健太監督の采配に、一部から異論が沸き起こっている。

 前線でFW山岸祐也、MF和泉竜司、MF菊地泰智がスタメン出場した名古屋は、44分にMF内田宅哉のオウンゴールで先制を許すと、前半アディショナルタイムの45+2分にはFW宮代大聖にゴールネットを揺らされ、2点ビハインドに。57分に1点を返すも、途中出場のFW浅野雄也やFWマテウス・カストロらがゴールネットを揺らせず。ユンカーは86分からピッチに立ったものの、ボールタッチ2回、シュート本数ゼロとゴールに迫ることはできなかった。

 スイスやフランスにルーツを持つジャーナリストのリオネル氏は試合後、Xで「なぜユンカーにもっと出場機会が与えられないのか、誰か教えてほしい」とポスト。2025シーズンはコンディション不良の影響もあり、ここまでリーグ戦2試合のスタメン出場、3試合の途中出場にとどまっているが、「名古屋はユンカーをスタメンに入れた方が、(チーム全体の)パフォーマンスが上がると思う」と綴るなど、長谷部監督の起用法に首を傾げている。

 このリオネル氏の投稿には、長谷川監督とユンカーの関係性に関するコメントが寄せられているほか、同選手の移籍を推奨する意見も噴出。5月24日の浦和レッズ戦から2試合つづけてスタメン出場していただけに、神戸戦でのベンチスタートが疑問視されているが、代表ウィーク中のトレーニングでコンディションが悪化した可能性、長谷川監督が同選手の起用法で頭を悩ませている可能性も排除できない。

 なお、名古屋は神戸戦の黒星により、J2降格ラインから勝ち点4差の15位に転落。依然として一部から監督交代論が上がる一方、フルミネンセから期限付き移籍で加入したブラジル人FWレレが今週中にチームへ合流する見込み。同選手のエージェントを手掛ける『マルシオ・ビッテンコート・スポーツ』は15日、選手本人がブラジルから日本に向けて出発したことを報告している。