横浜F・マリノス 写真:Getty Images

 J1リーグ第20節が6月15日に開催され、19位(20位中)のアルビレックス新潟と最下位の横浜F・マリノスが対戦した。ともに残留争いに沈むクラブ同士の直接対決となったが、結果は0-1で横浜F・マリノスが敗れ、最下位からの浮上を逃す形となった。

 試合が動いたのは後半29分。新潟のDF稲村隼翔が右サイドへロングフィードを送ると、パスを受けたMFダニーロ・ゴメスが中央へカットイン。そのまま左足を振り抜き、ゴール左上に突き刺す豪快なシュートで決勝点を奪った。横浜FMは終盤にかけて反撃を試みたが得点には至らず、今2025シーズン3度目の連勝を逃し、最下位から浮上のチャンスを逸した。

 横浜FMはスティーブ・ホーランド前監督解任後、暫定を経て正式指揮官に就任したパトリック・キスノーボ監督のもと、リーグでの鹿島アントラーズ戦(3-1)と町田ゼルビア戦(3-0)で連勝を記録し、浮上の兆しを見せていた。しかしこの新潟戦の内容では、再び迷走が始まったのではないかと思わされた。

 横浜FMは連勝時に見せていたポゼッションに固執せず、縦に速い攻撃を重視したスタイルのサッカーから、連敗時にこだわっていたパスサッカーに戻した感を受けた。守備時には選手のラインが下がりすぎてボールを奪えず、ただ跳ね返すだけのプレーを繰り返し、連敗中の悪い流れを思い出す場面が目立った。

 次節、横浜FMは21日にホームでファジアーノ岡山を迎える。横浜FMは11日に行われた天皇杯二回戦、JFLのラインメール青森戦(0-1)での敗戦に続き、2試合連続無得点が続くなか、次節で降格圏から抜け出す糸口を見いだせるのか注目が集まる。