
中国代表はFIFAワールドカップ北中米大会出場を逃したことにより、ブランコ・イヴァンコヴィッチ監督を解任し、元インドネシア代表監督である韓国人のシン・テヨン氏を招へいする模様。2025年7月開催のE-1選手権では、新体制のもと日本代表と再び対戦するとみられる。
中国代表は北中米W杯アジア最終予選で3勝7敗。日本代表にホーム・アウェイともに敗れたこともあり、グループCでW杯プレーオフ出場圏内の4位インドネシアから勝ち点3差の5位という結果に終わった。出場枠が拡大されたにもかかわらず、W杯本大会出場を逃したが、『北京日報』が6月13日に伝えたところによると、中国サッカー協会はイヴァンコヴィッチ監督と契約解除する方針を固めたとのこと。契約期間は残っているものの、違約金は発生しないという。
一方で『CNNインドネシア』は14日に「中国サッカー協会がシン・テヨンに接触。イヴァンコヴィッチの後任として中国代表監督に就任する可能性がある」とリポート。記事では「中国からのオファーは初めてではない」「シン・テヨンは複数の国際大会で実績を残した。中国サッカーの名誉を回復するのに相応しい指導者とみなされている」などと綴られている。
シン・テヨンは2015年から18年にかけて韓国代表の年代別代表やA代表を指揮。ロシアW杯終了後にA代表監督を退任すると、その後は2020年からインドネシア代表を指揮。2024年のAFCアジアカップや北中米W杯アジア最終予選で日本代表と対戦しているが、同国代表の帰化戦略もあり、2025年1月に突如解任されている。
シン・テヨンといえば、U23韓国代表監督時代に日本代表を敵対視する発言で波紋を呼んだことが記憶に新しい。2016年1月のAFC U23アジアカップ決勝を前に「決勝戦で日本を倒せば、(韓国の伝統衣装の)韓服を着て会見に出席する」と、対戦相手を暗に挑発。日本に敗れた後には、「リオデジャネイロ五輪で再び日本と対戦する機会があれば、必ず相手の鼻をへし折る」などと吐き捨てていただけに、反日思考が強い人物として知られている。