
かつて北海道コンサドーレ札幌、ジェフユナイテッド千葉などでプレーしていたウェスタン・ユナイテッドFC所属MF檀崎竜孔は先日、オーストラリア1部リーグ戦を対象とした賭博容疑(試合操作)の疑いで現地警察から告発。懲役刑が科される可能性がある中、オーストラリアサッカー界で新たな動きがあるという。
現地メディア『9News』の報道によると、檀崎は2025年4,5月に行われたオーストラリア1部リーグ戦4試合で故意にイエローカードを貰った可能性があるとして起訴されたが、すでに保釈。下部リーグでプレーする選手1名も同様の容疑で起訴されている。また、同選手は7月末にメルボルンの裁判所に出廷する予定だが、判決次第ではプロサッカー選手としてのキャリアが断たれる可能性もあるとみられる。
オーストラリア『abc』は12日、日本人選手による賭博騒動を受けて、オーストラリアのプロサッカー選手協会はイエローカード、レッドカードの枚数などを賭け事の対象から外すよう要求。同国サッカー連盟(FFA)はブックメーカーとの交渉で、賭け事の対象の見直しに向けて働きかけているという。
またFFAの幹部は選手等に対する八百長・賭博に関する研修方式の見直しを訴えている模様。現在の研修は英語のみで実施されているが、スペイン語、日本語、フランス語、イタリア語、ドイツ語など複数言語に対応する必要性を求めているとのことだ。
現在25歳の檀崎は、青森山田高校の中心選手として活躍し、札幌へ加入。ただ札幌では出場機会に恵まれず、オーストラリア1部ブリスベン・ロアー、千葉、スコットランド1部マザーウェルを経て、2023年夏にウェスタン・ユナイテッドFCへ加入している。
そのウェスタン・ユナイテッドでは、加入1年目から左サイドでレギュラーに定着。2024/25シーズンはリーグ戦26試合の出場で4ゴール7アシストをマーク。上位クラブによるプレーオフでは、3試合の出場で2アシストと結果を残していた。