マルセロ・ヒアン 写真:Getty Images

 サガン鳥栖からFC東京へ期限付き移籍中のブラジル人FWマルセロ・ヒアンには、今夏移籍の可能性が浮上。一時クロアチア1部ディナモ・ザグレブが移籍先候補に挙がったが、鳥栖が高額な移籍金を求めたことにより、破談に終わったいう。

 ディナモ・ザグレブ移籍の可能性を巡っては、現地メディア『germanijak』は6月10日に報道。センターフォワードのバックアップ要員としてヒアンの獲得を狙ったというが、記事では「日本のクラブ(鳥栖)がヒアンのディナモ・ザグレブ移籍を認めなかった」と綴られている。

 その後、クロアチア『sportske』は13日に「ディナモ・ザグレブはヒアンの獲得を望んでいたが、日本のクラブ(鳥栖)は1000万ユーロ(約16億6,000万円)以上の移籍金を要求」と報道。ディナモ・ザグレブは1000万ユーロを支払うだけの財力が無いことから、現在はセンターフォワードの獲得最上位候補にFWディオン・ドレナ・ベーリョ(アウクスブルク)をリストアップしているという。

 現在23歳のヒアンは、2022年8月にECバイーアから横浜FCへ移籍。横浜FCで1年半プレーした後、鳥栖へ移籍すると、2024シーズンにJ1リーグ戦で14ゴール2アシストを挙げてブレイク。鳥栖のJ2降格もあり、同シーズン終了後にFC東京へ移籍しているが、2025シーズンはJ1リーグ14試合の出場で4ゴールを挙げている。

 ディナモ・ザグレブ移籍の可能性は無くなったというが、『germanijak』によるとヒアンの代理人は複数クラブに同選手を売り込んでいるとのこと。ただ、鳥栖が破格の移籍金を要求しているとみられるだけに、移籍先は限られそうだ。