
FIFAクラブワールドカップへ参戦する韓国1部・蔚山HD所属のスウェーデン代表MFダリヤン・ボヤニッチに、Jリーグ移籍の可能性が浮上。本人が日本国内クラブからの関心を明かしている。
現在30歳のボヤニッチは、身長186センチで右利きのセントラルミッドフィルダー。IFKヨーテボリをはじめスウェーデン国内の複数クラブを経て、2022シーズン終了後にハンマルビーから蔚山へ移籍。加入1年目は韓国1部リーグ戦で7試合の出場にとどまったが、2024シーズン途中からレギュラーに定着。2025シーズンはここまではリーグ戦8試合のスタメン出場で2ゴール2アシストを挙げているほか、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)では3試合に出場。ただ、川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸との直接対決ではいずれも出番がなかった。
スウェーデン紙『Smalandsposten』が6月13日に伝えたところによると、ボヤニッチと蔚山の契約期間は2025年12月までであり、現在2年間の契約延長にむけて交渉しているとのこと。本人は「韓国で良い感じだ」と語りつつも、「いつかハンマルビーへ戻りたい」と古巣復帰への思いを明かしたという。
また同選手は「蔚山残留、スウェーデン復帰の2択か」と問われると、「この2つの選択肢の他に、中東、日本、中国からの関心もある。ただ、経済面で合意できれば、ここ蔚山に留まりたいと思っている」とコメント。蔚山残留の条件の一部にも触れているが、韓国国内では町田ゼルビアからの関心が取りざたされている。
なお、蔚山はクラブW杯のグループステージでボルシア・ドルトムント、フルミネンセ、マメロディ・サンダウンズFCと対戦。クラブW杯の登録メンバーにボヤニッチも含まれているだけに、大舞台でのパフォーマンス次第では、同選手の争奪戦が激化する可能性も考えられる。