
6月9日にFW北野颯太がJ1のセレッソ大阪からオーストリア1部のレッドブル・ザルツブルクに移籍した。Jリーグで一定の実績を積んだ20歳の攻撃的選手が、欧州挑戦の第一歩をザルツブルクで踏み出すことになった。
プレミアリーグのリバプールに特化したUKのメディア『Anfield Watch』は、同日に北野を「リーグ・アンのASモナコに所属する日本代表FW南野拓実の再来」と評し、「将来的にリバプールが獲得すべき存在だ」と高く評価している。
北野は南野と同様にC大阪の下部組織出身で、若くしてザルツブルクへとステップアップを果たした。C大阪時代のデータでは、南野の90分あたりのゴール関与数は0.40、北野は0.44と上回っている。
ザルツブルクの公式YouTubeチャンネルでは、北野自身が「憧れていた選手は南野」とも語っている。
また、同メディアは、オランダの分析会社『SciSports』による分析結果として、北野とリバプールのMFドミニク・ソボスライの類似度が「99%」と評価されていると伝えている。守備への貢献度、創造性、狭いスペースで味方を見つける能力などが、両者に共通する特徴だという。
北野は2025シーズンのJ1でザルツブルク移籍前のデータとして、90分あたり5本の前方パス、6.45回の守備アクション成功数を記録している。これらの数値は、攻守両面における彼の貢献度を客観的に裏付けるものとなっており、リーグ内でもいずれも3位にランクインしていた。
『Anfield Watch』は、北野が欧州で注目を集めてステップアップを果たせば、将来的にリバプール加入の可能性もあると評価している。
北野が今後ザルツブルクで確かな結果を残せば、アンフィールドという憧れの舞台で再び日本人選手が脚光を浴びる日が訪れるのかもしれない。