
マインツ所属MF佐野海舟は、6月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で日本代表に復帰。鹿島アントラーズ退団後に不同意性交の容疑で逮捕された過去に注目が集まり、代表招集の是非を巡り議論が白熱していたが、代表活動期間中に同選手が日本サッカー協会(JFA)のSNSコンテンツでクローズアップされることは一度もなかった。
日本サッカー協会(JFA)の公式YouTubeチャンネル『JFA TV』では、森保ジャパンへの密着動画「Team Cam」が3回にわたり公開。オーストラリア戦、インドネシア戦の試合前、試合後のロッカールームの様子やトレーニング風景をカメラが捉えている。
オーストラリア戦前に公開された動画では、MF熊坂光希(柏レイソル)など初めてA代表に招集された7選手のインタビューが収録。オーストラリア戦の様子を収めた動画では、MF久保建英(レアル・ソシエダ)の24歳の誕生日を祝うイレブンの様子や、MF平河悠(ブリストル)、MF鈴木唯人(SCフライブルク)、MF俵積田晃太(FC東京)、藤田が試合を回顧している。
そしてインドネシア戦の舞台裏を捉えた動画では、DF長友佑都(FC東京)、MF三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)のインタビューが収録。試合後にはDF鈴木淳之介(湘南ベルマーレ)、FW町野修斗(ホルシュタイン・キール)らが登場したが、いずれの動画でも佐野がカメラの前でコメントを残すシーンはなかった。
佐野は鹿島からマインツへの完全移籍が正式決定した直後の2024年7月に不同意性交の容疑で逮捕。わずか数週間後に不起訴処分となり、現在はマインツの主力選手として活躍しているが、同選手の代表復帰には賛否含めて様々な意見が上がっていた。
周囲が騒がしい中でも、W杯最終予選2試合いずれもスタメン出場。MF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデンVV)やMF遠藤航(リバプール)とのボランチコンビで安定感抜群のパフォーマンスを発揮したほか、ホーム開催のインドネシア戦では試合中に「佐野海舟」コールが湧き起こるなど、サポーターからの後押しを受けている。