元東北楽天ゴールデンイーグルス監督の田尾安志氏が、自身のYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』を更新。11日の試合でサヨナラ負けを喫した阪神タイガース・藤川球児監督の選手起用を疑問視した。

■11日の西武対阪神戦を振り返り

11日にベルーナドームで行われた埼玉西武ライオンズ対阪神タイガース戦を振り返った田尾氏。試合は阪神が9回表を終わって2対0とリードし、9回裏へ。藤川監督は湯浅京己をマウンドに送り、逃げ切り体制に入った。

ところが湯浅が1アウト満塁のピンチを招いてしまう。藤川監督は岩崎優に交代するが、源田壮亮に同点タイムリーを浴びる。三振で1つアウトを取るも、炭谷銀仁朗がタイムリーを放ち、西武がサヨナラ勝ちした。

阪神は10日の試合でも8回にリリーフ陣が打ち込まれ逆転負けしており、嫌な形での連敗となった。

■藤川監督の采配を疑問視

試合を振り返った田尾氏は「岩崎の使い方が気になった」と指摘。「抑えピッチャーは特別なポジションだと思います。誰でもちょっと中継ぎで良いから、じゃあ抑えができるかと言うと、そうはいかない。そういう選手を何人も見てきました」と持論を展開する。

続けて「8回だったら、きっちり投げられるんだけど、9回になると緊張する。そういう選手がいるわけですね。ある程度は9回を投げるっていうのは慣れが必要になってくると思います。そういう点では、中11日も開けてしまったっていうのが、大きなポイントだと思います」と藤川監督の起用法を疑問視。

自身が現役時代も3日試合を離れると打てなくなったそうで、「実戦から離れてしまうと勘が鈍る」と語っていた。

■今季病気から復帰

今回サヨナラのピンチを招いた湯浅は聖光学院高校からBCリーグ(現在は日本海リーグ)の富山GRNサンダーバーズを経て、2022年に43ホールド、防御率1.09の成績でブレーク。

しかし2024年に胸椎黄色靱帯骨化症を患い、1年間治療とリハビリに励み、今シーズン復帰した。

速球を軸とした投球が高く評価され、阪神はもちろん「日本のクローザー」を担う選手として期待されている湯浅。ネット上では今後の雪辱に期待する声が多数上がっている。