長友佑都 写真:Getty Images

 FC東京所属の日本代表DF長友佑都は、6月に行われたFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合で出番なし。代表活動中に現役引退の可能性に言及している。

 日本サッカー協会(JFA)の公式YouTubeチャンネル『JFA TV』では、6月12日に森保ジャパンへの密着動画「Team Cam vol.03」が公開。インドネシア戦前に長友がインタビューに応じているが、ベンチ外が続く中で抱いている悔しさやサッカーに対する情熱を語っている。

 その中で、同選手は「日本代表に自分が貢献できているということは、どんな役割であれ僕は自分の仕事に誇りを持っている。だから戦える」と自身の現状を前向きに捉えつつも、「ただ試合に出られないということは、監督が選んでいるんじゃなくて、自分が選ばせていない。自分の責任をすごく感じている。そこが悔しい。何とも言えない気持ちになる」と本音を吐露。

 「それでも自分は信じている。信じていないと夢なんて達成できないと間違いなく思っているから。そこはぶれない。どんな扱いだろうが、自分は夢を成し遂げられると思っている。そこだけは諦められない」と熱く語ると、「そこを諦めた時に僕は引退するから。すぐにスパイクを脱ぐと思う。脱ぐのは早いと思う。『あっ、ダメだ』と思った瞬間に『引退します』とパッと辞めるから」と自身の思い描く引退時の姿を明かしている。

 38歳となった今もなお、日本代表やFC東京でポジション争いを繰り広げている長友。「自分はやれる自信がある限りは戦う。どんな扱いを受けたとしても、その自信が揺るがらない限りはやる」と、いちサッカー選手としての矜持を口にしているだけに、残り少ない現役生活にかける思いは並大抵のものではないはずだ。