
鹿島アントラーズ出身の日本代表DF町田浩樹は、ユニオンSGの主力選手としてベルギー1部リーグ優勝に大きく貢献。以前から2024/25シーズン終了後にステップアップ移籍の可能性が報じられているが、すでに複数クラブが同選手の獲得に興味を示しているという。
町田の去就を巡っては、5月はじめにFW上田綺世擁するオランダ1部フェイエノールトからの関心が報じられたほか、選手本人がエージェント会社を『CAA STELLAR』へ変更するなど、移籍に向けての動きが本格化。ベルギーメディア『SudPresse』は5月末に「彼は荷造りをしてい」などと、ユニオンSG退団が既定路線との見方を示している。
ステップアップ移籍への期待が高まるなか、ベルギー『 Het Nieuwsblad』は6月12日、ユニオンSG所属選手の去就を特集。「彼はユニオンSGでベルギー1部リーグ優勝を成し遂げた。その実績をもとに、ステップアップ移籍したいと考えている」と町田の意向を伝えたほか、「彼にはホッフェンハイムなどブンデスリーガ複数クラブが関心を寄せている。ユニオンSGとの契約は残り1年であり、ユニオンSGも放出に前向きだ」とリポート。市場価値が1100万ユーロ(約16億円)であると紹介した上で「ユニオンSGにとっては、町田の放出により利益を得る絶好の機会となるだろう」と綴っている。
町田に関心を寄せているとみられるホッフェンハイムは、FW宇佐美貴史(現ガンバ大阪)の古巣。2024/25シーズンのブンデスリーガを15位で終え、かろうじて残留しているが、トルコ1部ギョズテペSKからサウサンプトンへ復帰したU23日本代表MF松木玖生の獲得を狙っている可能性がトルコ国内で報じられている。町田と松木がブンデスリーガの舞台で揃ってプレーする可能性も考えられる。
町田がブンデスリーガ所属クラブへ完全移籍するとなれば、古巣の鹿島アントラーズには連帯貢献金が支払われる。ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、鹿島の受け取る連帯貢献金は移籍金の5%にのぼるという。