
日本代表MF鈴木唯人は、5月下旬にデンマーク1部ブレンビーIFからMF堂安律擁するフライブルクへ完全移籍。FIFAワールドカップ北中への参戦を狙う同選手の今後について、日本代表OBの内田篤人氏が私見を述べている。
インターネット動画配信サービス『DAZN』で6月12日配信開始の「内田篤人のフットボールタイム」では、5日開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選でオーストラリア代表に敗れた日本代表のパフォーマンスが話題に。元Jリーガーの安田理大氏は「鈴木はシャドウでボールを受けてから(の動き)に凄く可能性を感じた。自分がやってやろうという気持ちが見えた」と絶賛している。
その鈴木はオーストラリア戦前にデンマーク1部ブレンビーIFからフライブルクへ完全移籍。欧州5大リーグへのステップアップを果たしたが、内田氏は「五輪世代の時からひとつ抜けていると思っていた」と以前から高く評価していたことを強調。その上で「これから(代表枠の争いに)食い込むかは、ドイツ行ってどうなるか。ちゃんと試合に出られるならば、グッと入ってくると思う。試合に出られないと、『ん?』という感じになる」と指摘。新天地での出場機会次第で、北中米W杯の日本代表入りの可能性が左右されるとの見解を示した。
現在23歳の鈴木は、清水エスパルス、ストラスブールを経て、2023年8月に清水からブレンビーIFへ完全移籍。加入1年目から攻撃陣の中心選手として活躍すると、2024/25シーズンのデンマーク1部リーグは31試合の出場で11ゴール3アシストをマーク。2024年夏にもステップアップの可能性が報じられていたが、移籍の可能性が高い日本代表MF堂安律にかわるアタッカーとして、フライブルクへ加入している。
日本代表の攻撃的MFでは、久保建英(レアル・ソシエダ)、鎌田大地(クリスタル・パレス)、南野拓実(ASモナコ)などライバルが多い状況。サイドアタッカーを含めると、今回招集外である堂安律(フライブルク)や三笘薫(ブライトン)もW杯日本代表入りが濃厚とみられるだけに、鈴木にはブンデスリーガで桁外れの結果を残すことが求められそうだ。