浦和レッズ 写真:Getty Images

 FIFAクラブワールドカップ(CWC)2025に挑むJ1の浦和レッズに対し、海外メディアも注目を寄せている。6月11日にアメリカのサッカーメディア『Sounder at Heart』が、浦和のチーム状況とCWC2025への見通しを伝える特集記事を公開した。

 同メディアは、浦和を「アジアで最も成功した実績を持つクラブの一つ」と評し、熱狂的なサポーターと国際舞台への強い意欲を特徴として挙げている。

 また、浦和は2024シーズンのJ1で20クラブ中13位に沈んだが、今2025シーズンは第19節時点(浦和は2試合多く消化し21試合)で3位につけている点にも触れている。

 さらに記事内で、浦和のマチェイ・スコルジャ監督が2023年に築いた堅守の再構築に取り組んでいると紹介。基本布陣は4-2-3-1で、MFマテウス・サビオやMF松本泰志、MF安居海渡が前線からのプレスを担い、守備からの素早い切り替えが重視されているという。相手がアルゼンチン1部のリーベル・プレートやセリエAのインテルのような強豪であることから、攻撃よりも規律を重視した守備的な戦いになると予想している。

 さらに、同記事はGK西川周作、DFダニーロ・ボザ、サビオ、MF渡邊凌磨らをキープレーヤーとして挙げた。その中でも特に渡邊について、2025年3月末に負傷から復帰した後に見せている活躍が、春以降のクラブの成績浮上を支えた要因の一つだと記している。

 また、当然のごとく浦和のサポーターの存在にも注目しており、浦和は2006年以降、パンデミックの影響があった2020年と2021年を除き、Jリーグで年間平均観客数1位を維持し、今シーズンも1試合平均37,000人超を記録していると紹介した。

 なお、同メディアは浦和のCWC2025優勝の可能性については「ほぼゼロ」と評しつつも、サポーターの熱い信念とクラブの規律を重視するスタイルが予想外の結果を生む可能性にも言及している。