水戸ホーリーホック 写真:Getty Images

 ハノーファーは6月6日、水戸ホーリーホックから期限付き移籍により加入していた元U20日本代表DF松田隼風の退団を公式発表。水戸復帰の可能性も考えられるところだが、ここに来て残留が現実味を帯びているという。

 地元メディア『ノイエ・プレッセ』は6月12日、松田の去就について「ハノーファーは期限付き移籍期間の延長、または完全獲得により松田を引き留めることを検討している」とリポート。これによると、同選手は2024/25シーズンにドイツ3部リーグ戦34試合の出場で1ゴール4アシストと結果を残しただけに、ハノーファー首脳陣から評価されている模様。残留となれば、2025/26シーズンに左サイドバック要員としてトップチーム昇格の可能性もあるという。

 また、水戸とハノーファーの契約内容を巡っては、ハノーファーの情報を専門に扱う『Androesen96』が2025年5月中旬のシーズン終了間近に「買い取りオプションは10万ユーロ(約1,600万円)」と報じていた。

 現在21歳の松田は、U20日本代表の一員としてFC U20アジアカップやFIFA U20ワールドカップに参戦するなど、国際舞台で実績を積み重ねると、2023年6月に水戸の育成業務提携先であるハノーファーへ期限付き移籍。海外挑戦1年目からU23チームの一員として、ドイツ4部リーグ28試合の出場で3ゴールと頭角を現していた。

 なお、水戸とハノーファーの育成業務提携契約期間は現時点で2026年7月まで。水戸の公式サイトでは「水戸ホーリーホックに所属する若手選手が毎年1名、ハノーファー96のU23チーム(レギオナルリーガ所属:ドイツ4部リーグ相当)へレンタル移籍し、そこでトレーニングや試合を通じて、トップレベルへのステップアップを目指していくことになります」と内容が記されている。