
名古屋グランパス在籍歴のある元ブラジル代表FWジョーが、2025年6月12日に再び逮捕された模様。直近およそ1年間で3度現地当局に拘束されている。
2023年12月に現役復帰したジョーは、2024年5月6日開催のブラジル2部リーグ第3節ポンチ・プレッタ戦の試合前、養育費未払いの疑いで逮捕。チームメイトとともにホテルからバスでスタジアムへ向かっていた途中、地元警察に連行されたが、翌日までに支払いを終えて釈放されていた。
同様の問題はわずか7カ月後にも発生。アマゾナスFCからイタビリトへ移籍した後の2024年12月18日、チーム全体のトレーニング中に警察が乱入。養育費未払いの疑いでジョーを連行したが、逮捕当日に養育費を支払ったとして翌日に釈放された。
そんなジョーは、2025年2月にイタビリトを退団してからおよそ4か月間フリー。ブラジル『CNNブラジル』が6月12日に伝えたところによると、同選手はまたもや養育費の滞納により、サンパウロ市内の空港で逮捕。弁護士は支払いができない理由に選手本人の経済状況を挙げているという。
マンチェスター・シティ、エバートンに在籍したほか、2014年のブラジルW杯出場、名古屋時代にJ1得点王のタイトル獲得と、実績十分なジョー。名古屋在籍時の2020年4月に無断で帰国した上、名古屋と契約中にもかかわらず、ブラジル1部コリンチャンスと契約を結んだことで波紋を呼んだことは記憶に新しい。
この二重契約問題を巡っては、国際サッカー連盟(FIFA)やスポーツ仲裁裁判所での裁判を経て、名古屋が勝訴。コリンチャンスとジョーに対して、賠償金260万ドル(約3億5000万円)の支払いを命じられている。