
ブンデスリーガのボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)が今夏のスカッド補強を進めるにあたり、同クラブに所属する日本代表DF板倉滉を売却しなければならないようだ。だが、同選手の移籍取引が進まないことで、様々な問題が生じているようだ。
6月12日にドイツのサッカー情報を扱うメディア『Get German Football News』が同国メディアの『Bild』の報道を引用する形で伝えたところ、ボルシアMGが今夏の補強資金を捻出するためには、板倉の放出が必要不可欠だと報じている。
板倉は2024/25シーズンも同クラブに在籍していたが、クラブは今夏の移籍市場での放出を既定路線としており、ブンデスリーガ内の複数クラブが関心を示している。しかし、本人はプレミアリーグ移籍を優先して検討している模様だ。
ボルシアMGは板倉の移籍交渉停滞により、今夏の移籍市場で同リーグのウニオンベルリンからマインツへ移籍したFWベネディクト・ホラーバッハをはじめ複数の補強候補を逃した。
さらに、同報道によるとリーグ・アンのRCランスに所属するFWアレクシー・クロード=モーリスやブンデスリーガ2部に降格したホルシュタイン・キールに所属する日本代表FW町野修斗といった名がボルシアMGの獲得候補として取り沙汰されているが、板倉の売却が成立しなければ、これらの選手へのアプローチも難航する可能性が指摘されている。
現在ボルシアMGでは複数のポジションにおいて補強が求められており、2024/25シーズン終盤の低調なパフォーマンスもあって、選手補強が進まなければ来2025/26シーズン成績に希望が見出しづらくなっている。板倉の去就がクラブの補強戦略のみならず、クラブの未来にも大きな影響を与えているようだ。