野澤大志ブランドン 写真:Getty Images

 パリ五輪U23日本代表GK野澤大志ブランドンは2025年夏、FC東京からベルギー1部ロイヤル・アントワープへ移籍する見込み。移籍金額について、現地メディアが前向きな見解を示している。

 ベルギー『Voetbal』は6月11日に「彼はすでに渡欧している。メディカルチェックを終えて契約書にサインすれば、すぐに公式発表される。アントワープもFC東京と合意している」とリポート。移籍金が100万ユーロ(約1億6,600万円)だとした上で、「日本代表招集歴があり、パリ五輪に参戦した22歳の選手にしては、妥当な金額だ」と伝えている。

 また、ベルギー紙『Het Nieuwsblad』は。「長身GKであり、足元の技術を兼ね備えている。この足元の技術は、日本代表の森保一監督にとって重要な基準になっている」とプレースタイルを紹介した上で、野澤の将来性を高く評価「将来、アントワープに多額の収益をもたらすだろう」などと、アントワープが獲得時以上の移籍金収入を得る可能性を主張した。

 アメリカ人の父と日本人の母を持つ野澤は、2017年からコンスタントに年代別の日本代表でプレー。2020年にFC東京でトップチーム昇格を果たすと、いわてグルージャ盛岡への期限付き移籍を経て、2023年からFC東京でレギュラーに定着。2024年1月1日の国際親善試合タイ戦でA代表に初めて招集され、その後のAFCアジアカップにも帯同していた。

 パリ五輪ではGK小久保玲央ブライアン(シント=トロイデンVV)の控えに甘んじ、出場機会が無かった野澤。J1リーグ公式戦でミスから失点してクローズアップされることもあったが、それでも同選手のさらなる成長を期待する声は多い。